地域で開業する豊中産婦人科医会（かかりつけ医）の協力により、かかりつけ医と市立豊中病院産婦人科医が医療機能に応じた役割分担をし、妊産婦・患者さまが安全な医療を安心して受けていただく「二人主治医制度（病診連携システム）」を導入しています。

• 「かかりつけ医」は、妊産婦・患者さまの通常の診察と血液検査・処方・術後の経過観察など日常的な診療を担当します。また、病気の予防／日常医学管理／専門的治療（入院・手術治療など）の必要性を判断します。
• 市立豊中病院の産婦人科医は、「かかりつけ医」から報告された病状や経過、検査結果などを参考にして最新の医療機器を用いた精密検査や専門的な診療を行います。必要に応じて入院・手術治療を行います。
• 「かかりつけ医」にご相談いただきますと当院の「診察予約」を優先的に受付けいたします。当院を受診する際に、「かかりつけ医」からの紹介状をご持参ください。
• 二人主治医制度で受診の妊産婦・患者さまが病状急変した時は、「かかりつけ医」に連絡ください。「かかりつけ医」に連絡できないときは、当院が24時間救急対応します。緊急時の連絡方法などを、ふだんから「かかりつけ医」とご相談ください。

「精密検査」「入院加療」「手術」「化学療法・放射線療法」などで当院婦人科受診をご希望の方は、「かかりつけ医」からの紹介状をお持ちください（紹介状をお持ちでない方の初診は受け付けていません）。

当院で分娩ご希望の妊婦さんは、紹介状のない方の初診も受け付けています（分娩数に制限がありますので、早めの受診をお願いします）。
妊娠確認を「かかりつけ医」で受けられている方は、「かかりつけ医」からの紹介状をお持ちください。

• 妊娠リスクの高い方（※1）の妊婦健診は、妊娠初期より分娩まで当院で行います。
• 妊娠リスクの低い方（※2）の妊婦健診は、31週までは「かかりつけ医」が担当し、32週以降は当院が担当します。

妊婦健診の方法については妊娠初期に当院産婦人科医が説明いたします。31週までを担当する「かかりつけ医」のご案内とかかりつけ医にお渡しいただく「紹介状」の手続きは、地域医療連携室で行います。32週以降に当院を再度受診されるときには、妊婦健診担当の「かかりつけ医」からの紹介状をご持参ください。
二人主治医制度に参加している「かかりつけ医」では当院の「分娩予約」を受け付けています。妊娠リスクが低い方は、妊娠初期に当院に受診することなく31週まで「かかりつけ医」で妊婦健診を受けていただくことも可能ですので、通院のご負担も少なくなります。
なお、「かかりつけ医」で妊婦健診を受ける方も、22週に当院の助産師外来で保健指導を受けていただきます。妊娠リスクの低い方で、妊娠経過に問題がない方は、「院内助産はぐみ」コースを選択することも可能です。
また、他院へ里帰り分娩予定の方（当院で分娩されない方）で妊娠リスクの低い方の妊婦健診は、当院ではなく「かかりつけ医」でお願いしています。妊娠リスクの高い方、合併症のある方のみ、里帰りまでの妊婦健診を当院で行っています。

【妊娠リスクの高い方（※1）とは】
早産既往・妊娠高血圧症候群既往・FGR（胎児発育不全）既往・切迫早産入院既往・双胎妊娠・子宮頸部円錐切除術後・合併症妊娠（糖尿病・高血圧・甲状腺疾患など内科疾患・精神科疾患）・婦人科疾患合併（卵巣腫瘍・大きな子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮頸部異形成・子宮奇形）・「初期妊娠リスク自己評価表」4点以上

【妊娠リスクの低い方（※2）とは】
上記妊娠リスクの高い方に記載した既往や合併症がない方、「初期妊娠リスク自己評価表」で2点以下

市立豊中病院 地域医療連携室
電話番号：06-6858-3597
ファクス番号：06-6858-3555

1. 妊娠リスクの高い方（※1）は、妊娠初期より当院へご紹介ください。
2. 妊娠リスクの低い方（※2）で、「かかりつけ医」で妊婦健診にご協力いただける場合は、「分娩予約」時に「22週の助産師外来」と「32週の初診外来」の予約をお願いします。22週の助産師外来受診時の保健指導の内容によっては、今後の妊婦健診を当院でお願いする場合がございます。
3. 妊娠リスクの評価が難しい場合は、妊娠初期に一旦当院へご紹介ください。当院医師にて、妊婦健診の方法（地域連携可能かどうか）を検討いたします。
4. 出生前診断（NIPT外来）を希望される場合は、妊娠初期に当院へご紹介ください。
5. 「かかりつけ医」で妊婦健診中、夜間・救急時は当院を受診することが可能です。
6. 妊婦健診中に産科合併症（切迫早産・妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病・FGR・胎児異常など）が出現した場合は、速やかに当院へご紹介ください。緊急性が高い場合は、OGCS母体搬送をお願いします。