がん診療連携病院とは

新たながん診療提供体制

課題と対応案

1. 拠点病院間の格差の存在

→人材配置要件、診療実績要件等の強化、相談支援体制の充実によるさらなる質の向上および一定の集約化

2. 拠点病院未設置の空白の2次医療圏の存在

→緩和ケア、相談支援および地域連携等の基本的がん診療を確保した「地域がん診療病院」の新設。

3. 特定のがん種に特化した診療を行う病院の存在

→特定のがん種に対し高い診療実績を持ち、都道府県内で拠点的役割を果たす「特定領域がん診療連携拠点病院」の新設。

4. がん診療提供体制に関するPDCA体制の構築

→国立がん研究センター、都道府県拠点病院による各拠点病院への実地調査等
→各拠点病院での院内のPDCAサイクルの確保(患者QOL把握・評価等による組織的改善と実施状況の報告・広報体制の整備等)

現行、拠点病院 397ヶ所(内訳:都道府県 51カ所、地域 344カ所 および 国立がん研究センター中央病院・東病院)と空白の医療圏 108カ所。これらを見直し、拠点病院では、指定要件強化による質の向上・高度医療に関する一定の集約化・都市部への患者流入への対応・複数指定圏域における・役割・連携の明確化などにより強化を行い、国立がん研究センター・都道府県拠点病院では、国内・都道府県内のがん診療に関するPDCA体制の中心的位置付けにより強化を行います。これに加え、拠点病院とのグループ指定により高度がん診療へのアクセスを確保・緩和ケア、相談支援、地域連携等基本的がん診療のさらなる均てん化、空白の医療圏の縮小を行うため、地域がん診療病院を新たに設置します。また、特定のがん種に関して多くの診療実績を有し、拠点的役割を果たす医療機関の制度的位置づけの明確化を行うため、特定領域がん診療連携拠点病院を新たに設置します。

地域がん診療連携病院とは

がん診療の均てん化(地域間の診療レベルの格差を無くし質の高いがん医療を提供)のために、地域におけるがん診療連携を推進するために中核となる病院です。厚生労働省が、都道府県からの推薦を受け、整備指針に基づき指定します。平成26年8月6日現在で、全国に407箇所の病院が指定されていますが、豊能医療圏(豊中市・池田市・箕面市・吹田市・豊能町・能勢町)では、大阪大学医学部附属病院と市立豊中病院の2施設に指定されています。また、大阪府指定の「地域がん診療連携病院」として、市立池田病院・箕面市立病院・市立吹田市民病院・大阪府済生会吹田病院・大阪府済生会千里病院・刀根山病院(肺がん指定)の6施設に指定されています。

がん診療連携拠点病院における診療体制の向上や、基本的がん診療の更なる均てん化等を図るため、平成26年度から、「がん診療連携拠点病院の指定要件の強化」などの見直しが行われています。

我が国に多いがん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がんおよび乳がん)の診療等に関して、地域のがん医療の核となる病院を日常の生活圏域レベル(2次医療圏)に1箇所程度の「がん診療連携拠点病院」を整備することを目標としており、厚生労働省が指定する「地域がん診療連携拠点病院」となります。指定を受けた病院においては、がん診療状況等を公開し、がん医療水準の向上に努めることとなっています。

これらのがん診療連携拠点病院(準じる病院も含む)は相互に連携して、がん治療水準の向上に努めるとともに、緩和ケアの充実、在宅医療の支援、がん患者・家族等に対する相談支援、がんに関する各種情報の収集・提供等の機能を備え、地域におけるがん医療の充実に努めています。