病院紹介:市立豊中病院について

市立豊中病院広報誌 病院だより 特集号 (平成21年3月発行)

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地域医療連携にご理解とご協力を

体調に異変を生じ医師の診察の必要があるときには、まずは身近な「かかりつけ医」を受診しましょう。
地域医療連携にご理解とご協力をお願いします。

はじめに

市立豊中病院(以下、豊中病院)は、地域の中核病院として、「心温かな信頼される医療」の提供を基本理念とし、患者さんに満足いただけるよう日々診療に取り組んでいます。
豊中病院は市民の命と健康を守る良きパートナーとしてあり続けるため、病院運営の健全化を進めており、今回の「病院だより」では、当院の現状をお知らせするとともに、地域で必要な医療の確保について、下記の視点で考えてみたいと思います。

  1. 医療資源の不足
  2. 地域医療の安定的確保
  3. 役割分担と連携
  4. かかりつけ医
  5. 市立豊中病院の役割
1346人とは

この数字は、豊中病院の1日当たりの平均外来患者数です。(平成20年11月現在)  
また、この外来患者数には、1日平均61人の救急患者数も含まれており、豊中病院では、一般診療だけでなく、夜間や休日の救急診療にも多くの方が受診されます。  
地域との医療連携も進み、外来患者数は減少傾向にありますが、依然として予約なしで多くの患者さんが来院されており、待ち時間の短縮と充分な診療時間の確保が課題となっています。

必要な医師は確保できているのか

現在、医師不足や看護師不足が大きな社会問題となっています。  
豊中病院も例外ではなく、「産婦人科」・「小児科」・「麻酔科」・「救急科」で特に医師の確保ができず、夜間の救急診療など診療体制にも少なからず影響が出てきております。

予約なしの受診および夜間・休日の救急診療の増加によってもたらされるもの

予約なしで受診される患者さんの増加などによって、次のことが生じます。

  • 当院の医師は外来診療だけではなく入院患者さんの診療にもあたっているため、  重篤な患者さんへの影響が懸念されます
  • 予約患者も含めた外来診療での待ち時間が増加します
  • 充分な診療時間の確保が困難となります
  • 医療従事者の長時間勤務により医療の安全性が低下します

どのように地域医療を確保するのか? -医療提供体制のあり方について-

全国的な医師不足により、日本のへき地だけではなく都市部においても、必要な医療が確保できない地域が出るなど、病院と診療所の役割分担や機能連携をこれまで以上に進める必要があります。

地域での役割分担と機能連携
地域医療連携の取り組みは、役割分担や機能連携を通じて、医師や看護師など地域にある医療資源を有効に利用しようとするものです。  
豊中病院は、かつては総合病院としてどのような症状の患者さんにも対応してきましたが、現在では、地域での役割を明確にし、おもに急性期の医療を提供しています。

市立豊中病院の役割

豊中病院は、地域からの紹介患者さんを中心に、特殊・専門外来や手術などの入院治療など、おもに急性期の医療サービスを提供しています。(がん医療や周産期・小児医療の提供、脳や心臓・血管などの循環器系の疾患への対応など)  
また、市立病院として、いざという時の救急医療の提供もおこなっています。  
豊中病院では、地域の急性期病院として、地域医療の一端を担っています。

急性期医療と慢性期医療
急性期医療は、発症からある程度改善するまでの患者さんを対象とし、専門スタッフによる集中的な医療の提供が必要とされます。一方、慢性期医療は、病状は安定しているが、なお加療を必要とする疾病もしくは障害を抱えている患者さんを対象とし、手厚い介護力とゆったりした療養環境のもとで長期にわたる療養の提供が必要とされます。

地域の役割 -かかりつけ医-

身体に異変を生じた時の初期的な診断や治療が必要な場合には、まず身近にある地域の診療所やクリニックで診てもらうと安心です。  
これらの医療機関では、受診後、患者さんの病状に応じて専門病院へも紹介していただけます。  豊中病院では、市内外約530の医療機関と契約し、地域との連携に積極的に取り組んでいます。

かかりつけ医がいればこんなに安心

かかりつけ医は、みなさんの身近にあり、気軽に受診していただけます。  
主な内容は、

  • 初期医療
  • 健康相談
  • 保健指導
  • 在宅医療

現在かかっている病気、これまでにかかった病気、アレルギーやどのような薬を飲んでいるのかなど、普段からかかりつけ医に相談することで、いざという時に適切な診療をスムーズに受けることができます。  
また、ご家族の健康や身体のことについても気軽に相談することで、普段からの健康増進にも役立ちます。

「かかりつけ医」がいればこんなにメリットがあります!

体調が思わしくない時には、まずは「かかりつけ医」に受診しましょう。「かかりつけ医」へ行くことで、患者さんにとって次のようなメリットがあります。

症状に応じた最適な医療が受けられます

診断の結果、専門的な検査や治療が必要な場合には、病状に応じた適切な専門医の紹介を受けることができます。また、豊中病院では、紹介状を持参して来院すれば保険外併用療養費(2,100円)がかかりません。
※保険外併用療養費;他の医療機関から紹介状を持たず当院へ受診された初診患者さんを対象に負担いただく費用です。緊急その他やむを得ない事情により来院した場合は、この限りではありません。

退院後も安心して在宅で療養がおこなえ、  精神的にもプラスとなります

専門病院での入院治療が終了し、病状が安定すれば、ご自宅から通院もしくは在宅で継続して治療が受けられます。

生活習慣へのアドバイスにより、  疾病の予防と健康増進につながります

普段からかかりつけ医に診てもらっていると、病気につながる生活習慣の改善に対するアドバイスも受けられ、より健康的な生活が送れます。

通院の負担や、長い待ち時間が少なくなる

身近な医療機関にかかることにより、通院時間や診察の待ち時間が短くなり、身体への負担が減少します。

市立豊中病院の 「かかりつけ医ご紹介窓口」

お近くの医療機関をご紹介しますので、院内のかかりつけ医紹介コーナーへご相談ください。

豊中市の医療をより良くするために

このように、診療所と病院がそれぞれの得意分野を活かし相互に連携しながら、地域全体で患者さんの治療にあたっています。
医師や看護師など地域の医療資源が不足する今日にあっては、限りある医療資源を「公共」のものとして、有効に活用していかなければなりません。
こうした状況を踏まえ、次の点について、みなさまのご理解とご協力をお願いします。

  1. まずは身近な「かかりつけ医」を受診しましょう。地域の医療連携にご理解いただき、診断や治療の初期段階では、できるだけ診療所やクリニックを受診しましょう。
  2. 当院に受診している患者さんで、病状が安定し「かかりつけ医」による診療が可能と判断した場合には、「かかりつけ医」を紹介しています。
  3. 日ごろから、ご自身およびご家族の健康状態を把握するなど、健康管理に努めましょう。
  4. 当院が提供する医療の内容をさらに詳しくお知りになりたい方は、ホームページをご覧ください。
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