病院紹介:市立豊中病院について

市立豊中病院広報誌 病院だより No.29(平成25年10月発行)

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心臓リハビリテーションを始めました

心臓リハビリテーション(心リハ)とは、心臓病をお持ちの方の再発予防や社会復帰を目的として、運動療法、薬物療法、食事療法、禁煙などの生活習慣の改善を行っていく総合的なプログラムです。継続して行っていくことで、より良い効果が発揮されます。 医師・看護師・理学療法士・薬剤師・管理栄養士・検査技師などからなる多職種の心リハ専門スタッフが協力し、一人一人の病状や体調に合わせた指導を行っていきます。
市立豊中病院では平成25年5月より、心大血管リハビリテーション施設基準Ⅰを取得し、外来心臓リハビリテーションを実施しています。

心臓リハビリテーションの効果がある心臓と血管の病気
  1. 急性心筋梗塞
  2. 狭心症
  3. 開心術(心臓の手術)後
  4. 慢性心不全
  5. 閉塞性動脈硬化症
  6. 大血管の手術(腹部大動脈瘤など)後

※心リハが受けられるかどうかは循環器内科の医師が判断いたします。

心臓リハビリテーションの意義

心臓の病気をもたれている方は病気の悪化や再発防止に注意して生活する必要があります。昨今の薬物療法やカテーテル手術の進歩により心臓の急性期疾患で入院された患者の大部分は回復されて退院されます。しかし、心臓は見えないところにあるので、体力の低下を感じてしまうと退院後の日常生活に不安が強く、出歩かなくなってしまいがちです。
逆に良くなったことで元の生活を続けて良いものと思って無理をしてしまうこともあるでしょう。狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患は動脈硬化が本質にあるため、それまでと同様の生活を行っていると再発率が高く、予防のためには動脈硬化の危険因子をコントロールすることが重要になってきます。また心不全は心臓の機能低下が原因ですので再発しやすく、入退院を繰り返すことによって日常生活の質が著しく低下してしまいます。
入院中および退院後に医療スタッフの監視下で運動療法を行うことは、安全に体力を増進させるだけでなく、不安を解消して生活の質を向上させます。また心リハを通して得られた病気に対する正確な知識と定期的な運動習慣は心臓病をもつ患者の予後(元気で長生きできる寿命のこと)を改善することが多くの臨床研究で証明されています。

当院では安心して、心臓リハビリテーションを受けていただけるよう患者さんに合った方法で無理なくすすめていきます。
  1. 心臓リハビリテーション(1) (ストレッチ・筋トレ)
  2. 心臓リハビリテーション(2) ( 有酸素運動)
  3. カウンセリング(個人指導) 丁寧に症状を聴き、改善へ
  4. スタッフミーティング  患者さんの状態を全体で把握

心臓リハビリテーションとはどんなことをするの?

運動療法

患者さんに適した運動の種類、強さ、時間を決定します。(そのために心肺運動負荷試験を行う場合があります。)心リハ室でストレッチ、有酸素運動(自転車やトレッドミル)、筋力トレーニングなどを行います。
全体で約1時間程度のプログラムです。

個別指導

医師を含めた心リハスタッフが在宅運動療法、食事、服薬方法、禁煙などの指導を運動中や運動終了後に行います。

集団講義

心臓病教室(週1回)を開催。(準備中)

心臓リハビリテーションの効果とは?

  1. 運動能力が増加し、楽に動けるようになる。
  2. 動脈硬化の元になる冠危険因子(糖尿病、高血圧症、脂質異常症など)を改善する。
  3. 狭心症や心不全の症状が軽くなる。
  4. 不安やうつ状態が改善し、快適な社会生活をおくれるようになる。
  5. 血管が広がる能力や自律神経の働きが良くなる。(不整脈が良くなる。)
  6. 将来的に心筋梗塞の再発や突然死を予防し、死亡率を減らす。心不全の再入院を減らす。

豆知識
急性心筋梗塞 ( きゅうせいしんきんこうそく)

最も恐ろしい心臓の病気といってよいでしょう。心筋梗塞は心臓の筋肉(心筋)に酸素を送る冠動脈という血管が急に詰まることが原因です。冠動脈が動脈硬化を起こしてくると、あるときその表面が破れ、血栓と呼ばれる血の塊ができて血流を遮断してしまいます。すると心筋は酸素不足のため2時間ほどで死んでしまいます。専門医療機関へ入院後の死亡率は10%未満ですが、病院に到着する前に急死される方も多く注意が必要です。
突然おこる激烈な胸の痛みに加え冷汗などを伴うことが多いようです。いかに早く診断し治療を開始するかで生死が変わってくるため一刻も早く救急車で病院へ来てください。
診断がつけば速やかに緊急カテーテル検査を行い、詰まった冠動脈を再開通させる治療を行います。また心臓専門の集中治療室で最初の不安定な時期を管理することも大切です。

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