病院紹介:市立豊中病院について

市立豊中病院広報誌 病院だより No.21(平成23年10月発行)

バックナンバー

No.42 | No.41 | No.40 | No.39 | No.38 | No.37 | No.36 | No.35 | No.34 | No.33 | No.32 | No.31 | No.30 | No.29 | No.28 | No.27 | No.26 | No.25 | No.24 | No.23 | No.22 | No.21 | No.20 | No.19 | No.18 | No.17 | No.16 | No.15 | No.14 | No.13 | No.12 | No.11 | 特集号

→PDFデータバックナンバーはこちら

糖尿病人口 2,210万人 厚生労働省「糖尿病実態調査」

自覚症状がないことによって放置され、病状が進み多くの恐ろしい合併症を引き起こす糖尿病。心筋梗塞や脳梗塞、眼底出血、腎不全になってから不幸にも受診されるケースが未だ後をたちません。
平成19年(2007年)糖尿病患者は890万人を超え、糖尿病予備軍(糖尿病の前段階状態で、実態調査では糖尿病の可能性が否定できない人を含みます。)と合わせると2,210万人と年々増加しています。

糖尿病とは?

糖尿病とは、エネルギー源であるブドウ糖を有効活用するホルモン(インスリン)が正常に作用しないため、血糖値が慢性的に高くなってしまうことをいいます。一度、糖尿病になってしまうと、治すことは困難です。
血液中の糖…血糖、血糖の濃度…血糖値

糖尿病のタイプ

1型糖尿病
膵臓がなんらかの原因でインスリンをほとんど(全く)作らなくなったためにおこる。

2型糖尿病
インスリンの分泌量の低下、作用の低下による。食生活や運動など生活習慣が大きくかかわっている。日本人の場合、95%が2型糖尿病。

妊娠糖尿病
胎盤から妊娠を順調に進めるため分泌されているホルモンがインスリンの作用を弱める働きがある。妊娠をきっかけに発症する糖尿病で胎児と母体に影響する。

平成22年度 糖尿病患者当院実績

1型 11人 /  2型・その他 271人

3大合併症

治療せずに高血糖状態のまま放置していると
→高血糖状態が持続することにより細い血管がきずつけられ障害がおこる。

糖尿病神経障害…神経が部分的に死滅するために発症

糖尿病網膜症…最悪の場合失明となる

糖尿病腎症…人工透析を受けなければならなくなる第1位の原因

その他の合併症

動脈硬化・糖尿病性壊疽・白内障・緑内障

合併症を防ぐには

糖尿病は慢性疾患であり生涯つきあっていかなければなりません。
しかし、適切な血糖コントロールを続ければ、普通の人とほとんど変わらない生活ができます。

血糖コントロール⇒食事療法・運動療法・薬物療法
医師の指導に従って良好な血糖コントロールを!

市立豊中病院の取り組み

当院では、新規発症や血糖コントロール不良などの患者さんに対し、外来診療や教育入院などを通じて血糖コントロールの改善を指導し、「かかりつけ医」と協調しながら診療を行っています。診療は、疾患頻度の高い2型糖尿病が中心ですが、重症高血糖による緊急入院や低血糖患者さんの治療も行っています。また、他診療科で糖尿病を合併している入院患者さんに対しても対応にあたっています。

思春期糖尿病外来(1回/週)

平成20年より開設。1型小児糖尿病の発症年齢のピークが10歳代であり、小児期・思春期特有の問題に対応が必要。心理的ケアには、臨床心理士が対応しています。

糖尿病相談外来(1回/週)予約制

糖尿病をもち生活する患者さんがより良く過ごせるように一緒に考えさせていただきます。外来看護師・糖尿病療養指導士・糖尿病看護認定看護師が担当します。

糖尿病専門外来(毎日)
フットケア外来(2回/月)予約制
教育入院

新規発症糖尿病や、血糖コントロール不良の患者さんに対し、1~2週間以内の入院を実施。
●各職種による療養指導(糖尿病教室)
●病気に対する理解
●治療意欲の向上を図る
●QOL(生活の質)の向上を図る
●血糖改善治療薬の選択

糖尿病外来グル-プ(1回/月)

日頃の思いや自宅での療養行動を患者さん同士で語る場となっています。また、その月々でのトピックスについてのミニレクチャーも行っています。

地域連携

地域の先生方と連携することによって、地域ぐるみで多くの糖尿病患者さんに切れ目のない医療の提供を目指します。
※糖尿病連携パス:急増する糖尿病患者を専門医のみで対応することが困難なため、一般診療医と協調しながら診療する病診連携システム

糖尿病患者会「とよなか倶楽部」

糖尿病に関する正しい知識と理解を広め、治療環境の向上を図ることを目的とし平成11年1月発足。講演会・院外研修・料理実習などを開催しています。
家族の方も参加できます。
【問合せ】 事務局 市立豊中病院 栄養管理部 TEL:06-6843-0101(内線3770)

診療科・部門案内-糖尿病センター

当院「糖尿病センター」は、平成10年(1998年)の開設以来、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、臨床検査技師、臨床心理士が協力してチーム医療を実践しています。

糖尿病教室

主に入院患者さんを対象にした糖尿病教室(1クール2週間)を1年を通じて開催しています。平成22年度は175回開催し、延べ1,700人の患者さんに参加いただきました。

  • 糖尿病とは…医師・臨床心理士
  • 糖尿病の自己管理…看護師
  • 食事療法の基礎…管理栄養士 など
市民公開講座の開催

平成23年2月5日、中部保健センターにて、糖尿病についての正しい知識を広める目的から市民公開講座を開催しました。

栄養管理指導

食事療法がかかせない糖尿病。平成22年度の入院中の糖尿病食45,836食(特別食全体の32%)。個別栄養指導件数 外来204件、入院419件。集団栄養指導状況 開講日数50回、受講人数315名でした。

2型糖尿病患者さんに対する治療選択肢は飛躍的に増えており、個々の患者さんの病状に応じた最適な治療を選択し血糖コントロール改善を目指します。

フットケア外来とは

平成19年(2007年)6月に糖尿病患者さんの足を守ることを目的として、皮膚科医師、皮膚科外来看護師、糖尿病看護認定看護師を中心にフットケア外来を開設しました。ハイリスクの糖尿病患者さんを対象とし、医師の指示のもと予防を目的としたケアを行っています。

具体的には
●足の痛みや知覚・感覚、反射をみる検査
●足の状態に合わせて、足洗浄、爪切り、タコ・ウオノメの処置
●ご自宅での足の観察方法やお手入れ方法の説明 などを行っています。

まずは足を見ることから始めましょう

糖尿病の深刻な病態の1つが足の壊疽です。足の壊疽は、水虫やタコ・ウオノメ、靴擦れをきっかけに皮膚が化膿して壊死をおこす状態です。まず、足を「見ること」から足壊疽の予防は始まります。

フットケア外来は完全予約制です

かかりつけ医からの紹介状をお持ちの上、まず皮膚科外来を受診してください。
下記の時間内で予約をお取りします。

●毎週水曜日 午前9時~午前11時
●第2・4木曜日 午後1時~午後4時

ページの先頭へ移動