病院紹介:市立豊中病院について

市立豊中病院広報誌 病院だより No.18 (平成23年1月発行)

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知っておきたい!がん医療の基礎知識

市立豊中病院では、平成22年11月6日(土)阪急豊中駅前「ゆやホール」において「第8回がん医療公開講座」を開催しました。
今回は、「がん検診はリスクを減らす第一歩」をテーマに、がん検診の基礎知識や大腸がん・前立腺がんの検査、診断についてを紹介しました。

がん早期発見への三つの入口

がんは、進行した段階では治療困難であることも多く早期発見、早期治療が望まれます。
早期がんでは、痛みや出血などの症状がないものが多く、早期発見のためには、症状がなく生活に支障のない健康な人の検診(注1)が重要となります。
※(注1) 検診:自分では気づいていない特定の異常を早期に発見し、早期治療を目的とする検査

「がん発見」三つの入口
1.対策型検診

●市町村や職場で行われる集団検診
●がん検診(胃がん・大腸がん・肺がん・乳がん・子宮頸がん<豊中市>) → 一部公費負担

2.任意型検診

●個人が希望して受診される人間ドック → 全額自己負担

3.診療

●症状があり病気の原因を調べる → 医療保険が使える

大腸がんの現状と検診について

大腸がんは急速に増え続けています。

がん罹患率(全年齢)

●胃がんを抜いて罹患率(注2) TOP
●年間10万人以上
※(注2) 罹患率:疾病の発生率。全人口に占める患者数の割合。

年代別罹患率(2002年)

40歳代から増加傾向

生存率

早期がん:ステージ0・Ⅰ (がんが大腸の壁にとどまっている状態) → 5年で85%以上
進行がん:ステージⅡ・Ⅲ・Ⅳ(リンパ節転移、遠隔転移)→ステージⅣの場合2年で50%以下

進行がんでは、血便、便通異常、腹痛などの症状が現れますが、早期がんでは症状がありません。早期に発見するためには… → 検診を受けましょう!

大腸がんの検査
便潜血検査

便に混ざっている血液を検査する。 便に付着した目には見えない微量な血液でも調べることができる。

2日間に分けて便を採取。 1回でも陽性反応があれば精密検査
→精密検査: (大腸内視鏡検査)病理組織検査

●利点:(1)安心 (2)簡単 (3)安い 
●欠点:発見率 70%(毎年受けることにより上がる。)

●豊中市の便潜血検査受診率(平成21年度)   23%

大腸がん検診の有効性

1990年から2003年まで追跡調査。 597人が大腸がん、132人が死亡。(40-59歳の男女42,150人)

●検診を受けていた人(受けていなかった人と比較)

・がんが早期で発見される可能性が30%高い。
・進行してから診断される危険性は60%低下。
・大腸がんによる死亡率が約70%減少。

大腸がんの予防

危険因子…肥満・加工肉の摂取・過度の飲酒
予防因子…運動・野菜や果物の摂取

大腸がんは早期に発見し治療すればほぼ100%完治する病気です。 自覚症状がなくても、40歳代になったら毎年「便潜血検査」を受けましょう。

前立腺がんとPSA検診

前立腺は、男性の膀胱の下にあるクルミ大の器官で、膀胱の出口にあり尿道をとりまいています。前立腺がんは、高齢化、食生活の欧米化などによりわが国でも急増しています。初期には無症状なことが多く、気付かないうちに進行していることがあります。
平成17年患者調査 (厚生労働省)65歳以上患者数…1位

前立腺がんの危険因子

●加齢(50歳以上で罹患率増加)
●食生活の欧米化
●遺伝的要因 近親者(親・兄弟・子)に前立腺がん患者がいる

前立腺がんの検査

早期診断にはPSA検査が有効

・前立腺がんの腫瘍マーカー
・1cc の血液で検査可能
・他のがんでは上昇しない
・前立腺肥大や炎症でも上昇

日本とアメリカのPSA検診率と進行がん比率の差
 
日本
米国
PSA検診率 3 - 5% 70 - 80%
進行がん比率 30% 5%以下
PSA検診実施状況(大阪府)平成22年10月現在

池田市、箕面市、茨木市、高槻市、交野市、寝屋川市、守口市、和泉市、泉大津市、泉南市、阪南市が実施。

診断時に進行前立腺がんの患者さん割合(当院データ)

23%(平成19年)→12%(平成21年)
当院で診断される前立腺がんのうち、診断時に既に転移を有する方の割合は低下傾向にあるものの、他市と比較すると依然高くなっています。

50歳を過ぎたらPSA検査を受けましょう。

診療科・部門案内 健診センター

健診センターでは、平成9年、柴原の新病院への移転当初から、人間ドックと一般健診、公害検診などを行っています。

人間ドック

人間ドック(月、火、木:予約制)では、半日ドックとして、総合的な健診と生活指導などを行っています。

一般健診

一般健診(注3)(月から金)では、就職、就学、海外渡航などの一般的な身体検査を行っています。
件数は、人間ドック604件、一般健診(就職用、入学用、海外派遣用など)1,461件、公害検診149件です。個々の業務の件数は多くはありませんが、入学、就職、海外渡航、介護など、人生の種々のステージにある市民の方々に多様なサービスを提供しています。
今後も、医師、看護師、検査技師、事務職などの緊密な連携の下に、心温かな医療サービスの提供に努めてまいります。
※(注3)健診:現在の健康状態を調べ、将来の病気の起こりやすさを評価する検査

人間ドックとは

人間ドックは、健康診断に比べ検査する項目が多く、より詳しく身体の状態を調べることができます。  
自覚症状のない状態で、身体の危険信号をいち早く察知することにより、生活習慣病やがんを早期に発見できる可能性が高くなります。また、一度受けた検査項目を一定期間ごとに継続的に受けることにより生活習慣の改善や予防に役立ち、健康保持につながります。

当院での人間ドック(月曜日、火曜日、木曜日)
基本検査
主な検査項目
●生理機能検査:心電図検査/肺機能検査/腹部超音波検査
●X線検査:胸部XP/上部消化管検査
●肝機能検査/糖尿病検査/脂質検査
●腫瘍マーカー:CEA/CA19-9/CA125(女性)またはPSA(男性) 便潜血検査 ほか
料金45,874円
オプション
主な検査項目
●胃内視鏡検査
●大腸内視鏡検査
●子宮がん検診
●乳がん検診 ほか
(追加費用が必要です)

ドック検査は健康保険の適用がありませんが、ドック検査で認められた異常所見の精密検査は後日保険診療として一般診察を受けていただきます。

予約・お問合せ

市立豊中病院 健診センター TEL:06-6843-0101 (内線3331)

補助・助成

●補助:豊中市国民健康保険に加入の方。(ただし、30歳から74歳迄の方。病院に予約の上、市役所へ申込みが必要。)
●助成:大阪府後期高齢者医療制度に加入の方。人間ドック受診費用一部助成。
お問合せ 豊中市保険給付課(TEL:06-6858-2295)

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