病院紹介:市立豊中病院について

市立豊中病院広報誌 病院だより No.13 (平成21年11月発行)

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誰もが安心して出産できる環境を 「周産期医療への取り組み」

周産期医療体制が整備されるようになった経緯

平成8年に厚生労働省は、毎年出生率が減少していく中で低出生体重児(出生体重2500グラム未満)の割合が増加傾向にあることを重く見て「周産期医療対策事業実施要綱」を定め、全国に周産期母子医療センターの整備とシステム化を推進してきました。
※周産期医療: 妊娠後半期以降の母体・胎児及び何らかの異常のある新生児に対する医療のこと。

周産期医療に対する需要の増加
高齢出産・低出生体重児などによるハイリスクの妊婦・新生児への対応
適切な周産期医療供給の必要性の拡大
病床不足・人員不足、医療施設の機能に応じた整備が不十分
医療施設相互間の連携等情報伝達が不十分
救急搬送依頼に対して迅速な対応が必要

総合的な周産期医療体制を整備
妊娠・出産から新生児に至るまで高度専門的な医療を効果的に提供
効率的な周産期医療システムの構築

安心して子供を生み育てることができる環境づくりの推進を図る

周産期医療の現状

平成21年9月現在の周産期母子医療センターの認定箇所

 
全国
大阪府
総合周産期母子医療センター
(注1)
75 施設
(45都道府県)
5 施設
地域周産期母子医療センター
(注2)
236 施設
(39都道府県)
13施設

(注1)総合周産期母子医療センター: M-FICU(母体・胎児集中治療管理室)病床6床以上、NICU(新生児集中治療管理室)病床9床以上有し、母体・胎児に対する高度な周産期医療を行える医療施設。
(注2)地域周産期母子医療センター: NICUを有し、比較的高度な周産期医療を行える医療施設。

全国各地で周産期医療体制の整備が進められていますが、NICUの恒常的な満床状態や、医師不足など課題を抱えています。

大阪府の周産期医療システム

ハイリスクの妊婦・新生児への専門的医療を行う施設が協力

周産期医療システム

新生児診療相互援助システム(NMCS) ・ 産婦人科診療相互援助システム(OGCS)

●周産期母子医療センターの整備を中心とした、周産期医療ネットワークシステムの構築
●母体・新生児の搬送体制の確保
●周産期医療システムの運営に必要な情報の収集(周産期医療データ解析)

市立豊中病院では

平成19年11月より地域周産期母子医療センターに認定されました。  
各診療科と連携し、糖尿病や高血圧など内科的基礎疾患を持つ妊婦やハイリスク妊婦に対し高度な医療ケアを行なっています。NICUが6床あり、新生児24週以上700g以上を受け入れの基準としています。  
また、胎児異常の早期発見には、カラードップラー(注3)超音波を用いて、高度な胎児診断も可能となっています。  
今後さらに、地域の医療機関と緊密な連携をはかりながら、総合的に周産期医療の充実に取り組みます。
(注3)カラードップラー:
臍帯や赤ちゃんの臓器ごとに血液の流れる量や速さを測定することができます。臍帯の血管の本数、心臓の形の異常などもわかります。

医療連携の強化  二人主治医制度

周産期母子医療センターは、周産期にかかる高度専門的かつ救急医療であり、緊急時の迅速な受入れが求められます。地域周産期母子医療センター機能維持のために、地域の医療機関と機能分担する「二人主治医制度」を平成20年5月より開始しました。

二人主治医制度

1人の妊産婦に対し、一般診療をする市内で開業する産婦人科「かかりつけ医」と高度医療を担当する市立豊中病院の産婦人科医の2人が主治医となる制度。  
正常に経過している妊婦の妊婦健診や定期診療などを地域の先生方に担っていただいています。一方当院は、合併症妊婦やハイリスク妊婦の受け入れを積極的にしています。

かかりつけ医 31週目まで
●正常に経過している妊婦
●妊産婦検診・定期診療・生活指導など
市立豊中病院 32週目以降
●ハイリスク分娩、合併症妊婦の入院
●胎児超音波検査など

当院と周辺地域の病院、診療所がそれぞれ機能分担することにより、北摂地域に安全で安心な産婦人科医療を提供しています。

診療科・部門案内 院内助産院はぐみ

自分の力でお産がしたいとお考えの方、助産師と一緒に温かいお産をしませんか?  
お産というすばらしい体験を経験豊富な助産師チームがお手伝いさせていただきます。

院内助産

正常経過の妊婦の方を対象に、助産師がチームを組んで医療に頼らず自分の力で行うお産をサポートします。緊急時には、24時間体制で産科医と小児科医が対応します。  
希望する妊婦を対象に、22週以降の妊婦検診や保健指導、分娩期の介助やケア、産じょく期の乳房ケアなどを行います。

助産師

助産師経験5年以上で分娩介助件数が100件以上の経験豊富な助産師9人でチームをつくり担当します。

分娩台orふとん

分娩室の一部を改造し、分娩台を使うかふとんを敷いて出産するかなどを自由に選択できます。

対象となる妊婦の方

出産の経験がある、前回の出産が正常であった、大きな病気が無い、医師が許可した、家族が賛成しているなど全てを満たす正常経過の妊婦

院内助産院 愛称「はぐみ」に決定

愛称は、神尾久美子さんの作品「はぐみ」に決定しました。「はぐみ」は「はぐくむ」と、英語で抱き寄せることを意味する「hug(ハグ)」との造語。愛らしい赤ちゃんが誕生する助産院のイメージと、来院者に親しみを持って呼んでもらえるようにとの期待が込められています。

私たち助産師は、妊婦健診で妊婦さんと顔なじみになることで、妊娠中の悩みやお産に対する不安などを一緒に考えていきたいと思っています。妊産婦の方が、満足感のあるいいお産になることを願っています。

助産師とは?

母親と赤ちゃんに安心を提供
女性のライフスタイルで起こりうる様々な場面に専門的に関わっている看護職です。妊娠・分娩・産後のケアをより専門的に行っています。  
具体的には、妊娠中の定期健康診断や出産を迎えるまでに不安になりがちな妊婦の心のサポートを行い、心身ともに万全な体制で出産を迎えられるように手助けします。  
助産行為を行うことができるのは、医師および助産師ですが、助産師が単独で行えるのは、正常な経過の妊娠分娩に関しての助産行為です。  
出産後は、新生児や乳児のお世話や育児相談を行います。お産に限らず、母親と赤ちゃんに安心を提供することが求められています。

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